指名制度があるガールズバーは存在する
ほとんどのガールズバーでは、指名制度は導入されていません。しかし数は少ないものの、指名制度があるガールズバーは確かに存在しています。
お店を選ぶ際には、指名制度の有無をしっかりと確認しておかなければなりません。指名制度があるガールズバーには、指名制度がない多くのガールズバーとは異なる特徴があるからです。
異なる特徴とは、具体的には3つあります。
- 指名された女の子は「指名バック」が貰える
- 「指名ノルマ」が設けられている可能性がある
- お店の前での「キャッチ(客引き)」を行わないケースが多い
指名制度ありのガールズバーでは、本来のガールズバーでは発生しない「指名バック」を貰えることがあるでしょう。
それだけではなく、ガールズバーでは定番の集客方法である「キャッチ(客引き)」を行わないケースも多くあります。
キャッチは、お店が暇な時に女の子が交代で駆り出されるのが一般的です。しかし指名のお客様がいる場合は、どれだけお店が暇でも外へ出ることができません。必然的に、普通のガールズバーよりもキャッチへ行く機会は少なくなると考えておいていいでしょう。
女の子側からすれば、面倒な客引き行為をしなくていいのはラッキーですよね♪
ただし指名制度を導入しているガールバーの中には、キャバクラのような「指名ノルマ」を設けているお店もあります。バイト感覚で働きたい女の子は特に、このノルマが重く感じられることがあるかもしれません。
もともと、ガールズバーはノルマがないお店が大半です。だからこそ、「ゆるく働きたい」と思ってガールズバーを選ぶ女の子はたくさんいます。せっかくガールズバーを選んでいても、そのお店にノルマがあっては意味がありませんよね。
指名制度があるガールズバーには良い特徴もありますが、指名ノルマのように女の子にとって決して良いとはいえない特徴も持ち合わせています。
入店してから大変な思いをしないためにも、指名制度ありのガールズバーで働く際には、そのお店の特徴をしっかりと確認するようにしましょう。
「指名制度があるガールズバー＝違法」ではない
「ほとんどのガールズバーでは指名制度がないのに、キャバクラみたいな指名制度があるのは違法にならないの？」と、疑問を感じるかもしれません。
確かに、ガールズバーにおける「指名制度」はかなりのグレーゾーンだといえます。しかし、一概に「指名制度があるガールズバーは違法」とも言い切れないのです。
ここからは、指名制度を導入しているガールズバーが違法になるケースとならないケースについて、詳しく解説していきます。
違法になる：「風俗営業許可1号」を取得せず指名制度を導入している
ガールズバーは「飲食店」に該当しているため、開業する際に「飲食店営業許可」を得なければなりません。さらに深夜帯にも営業するガールズバーに関しては、「深夜酒類提供飲食点営業開始届」の提出も必要です。この2つの条件を満たして初めて、ガールズバーを開業することができます。
指名制度を導入しているガールズバーが違法になるケースは、この「飲食店」としての手続きしか済ませていない場合です。
キャバクラではお馴染みの「指名」という制度は、法律上では「接待行為」にあたります。そのため、この接待行為ができるお店にするためには、「風俗営業許可1号」を取得しなければなりません。
極端な例を挙げると、「飲食店」である居酒屋に指名制度が導入されていたらおかしいですよね。ガールズバーも同様で、「風俗営業許可1号」を取得していない「飲食店」であるにも関わらず指名制度を設けていれば、それは立派な違法行為だといえます。
違法にならない：「飲食店営業許可」＋「風俗営業許可1号」を遵守している
指名制度を導入しているガールズバーは、「飲食店営業許可」に加えて「風俗営業許可1号」も取得していれば違法にはなりません。ただし、この組み合わせで手続きをしたお店は法律上、午前0時を越えた深夜帯での営業ができなくなります。
そこで必要になってくるのが、営業時間の確認です。実は「風俗営業許可1号」と「深夜酒類提供飲食点」の許可は、同時に取得することができません。
このことから、指名制度を導入しているにも関わらず、深夜0時を越えて営業しているガールズバーは「法に触れている」と判断できます。
トラブルに巻き込まれないためにも、指名制度があるガールズバーで働いている女の子は、自分のお店が法律に違反していないかどうかを確認することが大切です。
指名制度があるガールズバーのメリット・デメリット
では、指名制度があるガールズバーには、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。女の子側とお店側、それぞれの立場から確認していきます。
女の子側・店舗側のメリット
女の子が指名制度ありのガールズバーで働く最大のメリットは、一般的なガールズバーよりも高収入に期待できることです。
ガールズバーのバックといえば「ドリンクバック」が定番ですが、指名制度があるお店ではさらに「指名バック」を貰えることがあります。
指名のお客様を増やすことができれば、一般的なガールズバーよりも効率良く稼ぐことができるでしょう。「指名を増やすこと」が働くモチベーションへとつながるため、出勤すること自体が楽しく感じられるかもしれません。
そして、それはお店側にとっても大きなメリットとなります。高いモチベーションで働いてくれる女の子が多いほど、お店の利益が上がりやすくなるからです。
ガールズバーは街中にいくつものお店が点在しているため、利益を上げるためにはまずお客様を確保しなければなりません。その点、指名制度を設けていれば、必然的に女の子目当てに来店する「リピーター」が出てきますよね。
つまりお店側が特別なことをしなくても、女の子たちに任せているだけで一定の集客を見込めるようになるのです。
固定客が増えれば収益も安定します。女の子たちも指名バックを貰えるため、たとえノルマがあったとしてもお店の方針には文句を言わないでしょう。指名制度があるガールズバーでは、お店と女の子はまさに「Win-Winの関係」を築いているといえます。
女の子側・店舗側のデメリット
次に、指名制度があるガールズバーで働くデメリットについてです。一番のデメリットとしては、女の子同士の雰囲気が悪くなることが挙げられます。
なぜなら指名制度があることによって、働いている女の子たちの間で人気による優劣ができてしまうからです。人数が多いお店であれば、派閥ができてしまうこともあるでしょう。
また、指名が直接お給料に関わってくることもあり、指名数が伸び悩むと気持ちに余裕を持てなくなる女の子もいます。
些細なことでイライラしてしまったり、指名が多い女の子と自分を比較して劣等感を抱いてしまったりと、悪循環にハマってしまうことも珍しくありません。
そして、働くモチベーションを維持できなかったり、人間関係での不満を感じた女の子の中には、環境をリセットするためにお店を辞めてしまう子もいます。女の子同士の雰囲気が悪くなることは、結果的にお店側にとっても大きなデメリットとなるのです。
指名制度を導入しているお店側のデメリットは、それだけではありません。きちんと手順を踏んで開業していれば違法にはならないものの、どうしても営業時間の制限は受けてしまいます。
もともとガールズバーの売りは、キャバクラと違って明け方まで営業していることです。実際、ガールズバーを利用するお客様の中には、終電を逃してしまった男性や、キャバクラ帰りの男性も多く見られます。
だからこそ、深夜帯での営業ができないことは、お店側にとっては大きなデメリットとなるでしょう。女の子からしても、普通のガールズバーよりも勤務できる時間が短くなってしまいます。
中には指名制度があることを誤魔化しながら営業しているお店もありますが、いつか警察に目をつけられてしまう可能性も0ではありません。
このように指名制度のあるガールズバーは、メリットとデメリットの両方を持ち合わせています。メリットだけでなく、デメリットの部分もしっかりと考慮した上で、働くかどうかを判断することが大切です◎
結局、指名制度あり＆無しのガールズバーどちらがいい？
指名制度あり＆なしのガールズバーがどちらがいいかに関しては、正直なところ人による部分が大きいといえます。
指名されることが働くモチベーションになるなら、指名制度ありのガールズバーを選ぶといいですし、反対にプレッシャーを感じてしまうようなら、指名制度のない普通のガールズバーを選ぶべきでしょう。
それよりも、在籍しているガールズバーが「無許可営業の店舗ではないかどうか」を確認することがとても大切です。もし無許可営業の店舗であった場合は、トラブルに巻き込まれる前に他のお店へ移ることも検討してください。
そして最も重要なことは、たとえ指名制度のないガールズバーであっても、自分を気に入って来店してくれるお客様を増やすための努力を怠らないことです。
固定のお客様が増えれば働くことが楽しくなりますし、がんばりを認められて時給がアップする可能性もありますよ◎そのためにも、まずはあなたにピッタリ合ったガールズバーを見つけてくださいね。
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